こんにちは。MoST JAPANスタッフの佐藤まり子です。私は2017年5月にオランダに渡り、今年でオランダ生活5年目に突入しました。
その間、友人・知人、一緒に暮らすフラットメイトから、オランダの生活についてたくさんのことを教わりました。なかでも印象的だったのが、彼らの暮らしです。
例えば、その場に身を置くだけでハッとするような、美しい街並み。上の写真はアムステルダム中央駅から徒歩3分のところにある写真スポットです。運河ボートツアーの船着場で、多くの人が立ち止まり、日々変わる運河と空の色を思い出とともにカメラにおさめています。
そして観光地に限らず、市街地から離れた住宅街も整っていて美しいです。上の写真はアムステルダムの隣町・アムステルフェーン。日本人も多く暮らす町で、多くの野鳥や野ウサギ、野良ハリネズミまで見かけるほど、自然が身近にあります。景観を損ねないようにサンルーフが集合住宅ごとに統一されるなど、細かなところにまで気を配っているようです。
園芸好きなオランダ人も多く、休日は庭いじりをしてオリジナルの素敵なガーデンを創っている家庭もよく見かけます。
私はオランダに来てからすでに3回引っ越しをしているのですが、どの家も自然光が降り注ぐ、心地よい住環境でした。現地に長く住む日本人の方に「オランダ人は倹約家だけど、住環境への投資は惜しまない」と教えていただいたことがあるのですが、それも納得です。
季節を問わず、雨の日であっても柔らかな日の光が部屋を満たしてくれます。大きな窓が特徴で、家の中が丸見えの家庭もありますが「誰にみられても恥ずかしくない暮らしを」という考え方が根本にあるそうです。
そんなオランダですが、冬は日照時間が短くとても寒いです。一番短い時で、朝の9時ごろから明るくなり、夕方の16時には外は真っ暗になります。寒い年は、上の写真のように運河が凍ってしまうほど。家で過ごす時間も長くなるため、いかに暖かく、快適にするかがポイントになってきます。
こういった事情もあり、一家に一枚はスローケットが置いてあるのかもしれません。暖をとりながら読書をしたいとき、映画を見たいとき、仕事をしたいとき…側に大判のスローケットがあるのは心強いです。
そして、私が一番素敵だなと思うのは、仕事を定時で切り上げて家族や恋人とご飯を食べるところ。オランダに長く住んでいる先輩に聞いたところ、オランダ人たちは家族との食事の時間をとても大切にするそうなんです。
実際、私が入居しているシェアオフィスでも、18時前にはみんな仕事を終えてパラパラと帰っていきます。日本にいるときは21時、22時までオフィスに誰かが残っているのは当たり前でしたが(会社にもよるかもしれませんね)、オランダに来てからは「バカンスを取らないで長時間労働をするのは、日本人のまり子とアメリカ人くらいだな」と言われるようになってしまいました。
周りがそんな環境なので、遅くまで残って仕事をしているのがどうも居心地が悪くなってしまいました。私もいつしか「18時には終えないと」と謎の緊張感を持つようになり、一定時間を過ぎると自宅に帰るようになりました。
自宅に帰っても、仕事をしたいときは作業を続けますし趣味の時間に充てることもあります。ただ、どこか以前よりも生活と向き合うようになったのは確かです。
MoSTのスローケットは友達のお母さんのブランドなのですが、友達もその家族もとても良い暮らしをしています。「良い」というのは、とにかくバランス良く「豊か」という意味です。私にとって、MoSTのスローケットはこのオランダの暮らしを象徴する、優しいアイテムです。
オランダと日本はずいぶん離れた場所にあります。価値観も全然違うし、お互いが持っているものも違います。
彼らの暮らしのすぐそばにあるスローケットは、きっとそんな彼らの良いところをたくさん見てきただろうし、切り取った生活の風景から私たちがインスピレーションを得ることもあるのではと思うのです。
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